女人高野、室生寺2004年11月29日

室生寺の金堂の前の苔むした屋根を持つ建物(名前がわかりません)に積もる銀杏の葉です。

平成10年の台風で杉の木が倒れて壊れた五重塔です。無事修復されました。小ぶり可愛い五重塔です。興福寺の堂々とした五重塔と比べると容積では10分の1以下ですね。

室生寺の紅葉も最盛期でした。ただ時間が午後遅かったので印象が少し暗く見えます。

上の写真の紅葉部分中央左寄りをズームで撮影しました。光も角度も同じですが少し露出を変えるとずいぶん印象が変わった写真に仕上がりました。

山門前の紅葉も綺麗でした、天気は良かったのですが、山奥にある室生寺はとても寒くて印象も暗かった

石塔の碑文を見てもここが修験の場であったことがわかりますね。

 

室生寺は以前からぜひ一度訪ねて見たかった場所です。若い頃読んだ和辻哲郎の「古寺巡礼」の一説に天平時代の女性と、強制的に出家させられた女性達の考察の部分があります。まだ三十歳だった、何と老成した三十歳だ!!、著者の思いが女人高野に重複して印象的でした。すこし長いのですが引用しておきます。

「あるものはついに不犯の誓いを破ったであろう。あるものは数年の後に還俗したであろう。それは自然の成り行きである。そうならなければ天平の女が愛において勇敢であったとはいえない。(中略)愛欲から解脱し切ることは宗教的に選ばれた者にのみ可能である。しかし絶対者である仏の慈悲を感ずること、美しい偶像と音楽のもたらす法悦に浸ることは、愛欲にはしる多くのものにも不可能ではない、彼等は尼寺の束縛を破ったにしても、仏の前には涙を流したのである」

紅葉がお堂の屋根に赤く映えて綺麗だったのが印象的でした。

紅葉の写真は日光が回りこむのを待って葉裏から撮影するといい写真に仕上がります。

これは帰りのバス停でバスを待っているときに撮影した川沿いの紅葉です。息を呑むような美しさでした。

 

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